【ヴィトラ/Vitra / GOODS】のMiniatures Collection Rood blauwe stoel / ミニチュア コレクション 赤と青の椅子

ヴィトラデザインミュージアムは、所蔵するコレクションの中から、歴史に残る家具デザインのミニチュアを20年以上にわたり制作してきました。
アールヌーヴォーからバウハウスのデザイン、そしてポストモダニズムから現代の作品に至るまで、家具の歴史の変遷を網羅したラインナップです。
オリジナル作品を1/6サイズに縮小した「ミニチュアコレクション」は、構造や素材、色など、細部に至るまで忠実に再現しています。
ネジなどのパーツの複製、自然な木目使い、手作業による職人技など、細部に渡りこだわり抜いた高い再現性で、コレクターアイテムとしてはもちろん、大学やデザイン学校、建築家にとっても重要な資料としても使用されています。
ヘーリット・リートフェルトは、家具のそれぞれのパーツを、空間の面と線の理想的で抽象的な組み合わせと考えていました。
彼のその哲学が厳格に示された名作「レッド&ブルーチェア」は現代の家具デザインのアイコンになっています。
この椅子に取り入れられている抽象化の形式は、画家のピエト・モンドリアンと対比されています。
モンドリアン、そして、その後のリートフェルトは、テオ・ファン・ドゥースブルグと彼が刊行する雑誌「デ・ステイル」に集まった芸術家や建築家の一人であり、その急進的な概念は20世紀の芸術に永続的な影響を与えました。
リートフェルトは、あらゆる物体を線や面に還元しました。
モンドリアンが風景をモデルにしたように、リートフェルトは古くからある大きなアームチェアをモデルに、幾何学的な存在に変えたのです。