【ミートユアアート/MEET YOUR ART】の【上野 英里】She s the special girl / 彼女は特別

喜びも悲しみも。
舞台の人間模様を描く意味 Videographer : MICHIKO TAKIO Video Editor : MIYUKA UCHIDA Video Producer : YUKI SATO赤い顔料の薄い層を積み重ねることにより、輪になる人々を浮かび上がらせている。
スポットライトの下で同じ衣装を身にまとい踊るダンサーを個々として描くのではなく、それらが溶けあう瞬間を絵具で表現している。
上野 英里

1990年愛知県生まれ。
英ブライトン大学への交換留学を経て2019年名古屋芸術大学卒業。
演劇やミュージカルなどの舞台の一幕から作品づくりを行う。
2019年、中川運河助成ARToC10トライアル部門助成取得。
主な個展に、2024年「Youre good ― 君は良いよ」(Haf Coffee Stop鹿児島)、「 “As long as its not mine” 私ごとでない限り」(新宿髙島屋美術画廊東京)、グループ展に2024年「ART SESSION by 銀座 蔦屋書店」(東京)、「アートフェア東京2024」(東京国際フォーラム東京)、「こまきアートNOW 新進芸術家作品展」(小牧市民ギャラリー愛知)など。
>>注目の若手日本人アーティストの魅力に迫る『エル デジタル』の新連載。
上野 英里さん編はこちら「人と人の境界線を溶かしていきたい」と語る上野さんの作品。
大好きなミュージカルの一コマを描いた。
赤いスポットライトに照らされたラインダンスは、上野さんならではのこだわりが。
「組み合わせた腕がジグザグの線を描くようにし、色数も抑えてサイトゥオンブリーの抽象画の考え方に近い感覚で構成しています。
ここは描く、ここは抜いて光だけを追う、というように人間の存在を筆跡に分解していく感覚は、私独特のものかもしれません」